T.S(Ensemble”Eroica”)2019年7月15日第三回 演奏会曲目に関して今回はブラームス交響曲第一番小話から少し離れて、客観的事実から、今回のプログラムと作曲者、演奏曲に関する時代背景を説明します。年表をつけました。 今回演奏する三曲とも、19世紀後半、僅か23年の期間にいずれも初演された曲となります。18世紀古典派最高峰のベートーヴェンの楽式...
T.S(Ensemble”Eroica”)2019年6月20日ブラームス 小話 その4 ベートーヴェンのオマージュブラームスが21年もの歳月をかけて交響曲第1番を完成させたのは有名な話です。 ベートーヴェン没後のクラシック界(ウィーン楽壇会)は、そのスタイルを系統的に引き継ぐ者を欲していました。「作曲中絶えず背後に巨人の足音を聴いていた」とブラームスが交響曲第1番の構想中に記した通り、...
T.S(Ensemble”Eroica”)2019年6月11日ブラームス 小話 その3ブラ1にまつわる小話 第三回目 リンフォルツァンドの謎 今回は、少しクララから離れます。実は見落としている方が多いとおもいますが、二楽章では普段見られない強弱記号が二箇所現れる事をご存知でしょうか。 12小節の弦楽器、25小節の弦楽器に、sf (スフォルツァンド)とは異なる...
T.S(Ensemble”Eroica”)2019年6月11日ブラームス 小話 その2ブラームス交響曲第一番の初演は、1876年11月4日、フェリックス・オットー・デッソフ指揮、カールスルーエ宮廷劇場管弦楽団にて行われています。 地域やオーケストラによって、編成規模が異なるこの時期。ブラームス は特に木管楽器の動きが埋もれてしまう事を嫌い、小編成での演奏を希...
T.S(Ensemble”Eroica”)2019年6月10日ブラームス 小話 その1ブラームスが、音楽面での恩師ロベルト・シューマンの妻クララとの特別な仲であった事は、良く知られています。 第三回演奏会で取り上げるブラームスの交響曲第一番ですが、実は四楽章のホルンで奏でられる有名なアルペンホルン風のメロディにも、実はその愛の形が込められています。...