２０１７年２月１９日に上海市内の某レストラン内で行われた、上海ブラスバンドメンバーの送別会を兼ねたアンサンブル大会の出演者と、それを聴きに来た上海ストリングスメンバーの弦楽器奏者が、その後の食事会にて「上海には大勢のアマチュア演奏家がいるのだから、日本人中心のオーケストラで演奏会をやろう！」と意気投合したのが発足のきっかけです。

　この時、志大きく、演奏会では是非、大曲のベートーベン第3交響曲「英雄(エロイカ)」をやろうと盛り上がりました。翌日には、同年2017年中に上海で演奏会開催を実現させるための具体的な準備を始め、4月には練習開始に漕ぎ着けました。

　当初、「上海でエロイカを演奏する会」としてスタートしましたが、今後も継続的に活動することを目指し、オーケストラの名称を正式に決める事となり、きっかけとなった記念すべきメインプログラムの愛称から「アンサンブル・エロイカ」と名付けました。

　「アンサンブル・エロイカ」の根底には、会の発足主旨でもある、異国の地で同胞たちと“音楽を楽しみたい！”という思いが常に流れており、そのための環境作りを第一に心がけています。趣旨に賛同したメンバーの中には、上海近郊都市のみならず、遠方から参加されている方もいらっしゃいます。

　駐在員主体による不安定なメンバー構成ながら、日本人が非常に多く生活している上海という立地に恵まれ、アマチュアでも、よりクオリティの高い演奏を目指そうと、それぞれの環境や実力の中で日々努力を重ね音楽づくりに励んでおります。